RATEDUNDER18

あそび心のある大人に使ってもらいたい。18禁BAG

「毎日使う物=鞄」

仕事の合間も関わらず快く取材に答えてくれたよしだ氏

 手ぶらのときのあの開放感。近所への買い物が面倒でも、ちょっとワクワクするのは、少しだけ開放的な気持ちになるからじゃない? でもそんなわけにいかないのが僕らの現実&日常。 「泳げたいやきくん」じゃないけど、♪毎日、毎日僕らは鞄持って〜出社して嫌になっちゃうよ〜♪ ってなもんだ。しかも鞄は仕事の内容に合わせてくれないから自分が合わせるしかないなんていう窮屈な発想がより気持ちを狭くさせる……。でもさぁ、効率なんて気分的なものじゃない? 「毎日使う物=鞄」がいかに使いやすく、機能的かが仕事の効率をも左右するって言いきってもいいと思う(←自己中)。

18歳未満禁止のカバンブランド

今までのRATEDの商品をみせていただく。

 そこでそんな仕事の効率をUPさせる鞄はないかと考えてみたところ、「オーダーメイドして作っちゃえ!」というレスポンスが!仕事のみならず、遊び、買い物、移動用etc……とTPOに合わせて形、大きさが違う鞄。そんな大人のTPOに合わせた鞄を提案し、作ってくれるのが『RATED UNDER18(18歳未満禁止)』のデザイナー兼クリエイターよしだ淳さんだ。「僕の場合、フルオーダーというよりはセミオーダーをメインにしてます。デザインはある程度決まっていて、色を変えたり、生地を変えたり、という感じですね。フルオーダーは内容によっては受けます。でも、やっぱり納得できないものは作れないので(笑)。それに、鞄のデザイナーというよりはプランナーという感じですね。例えば依頼者が「かわいいトートバックが欲しい」と希望した場合、「何を入れる? 仕事で使う? オフで使う?」と用途をしっかり聞いて、「じゃあ、こんなバックはどうですか?」と提案をする。TPOを聞かないことには鞄は作れませんから。そこから本当にお気に入りの鞄が生まれるんです」

お客さんの用途を一番に考えているので

貴重な見本帳をみせていただいた。

 しかし、これだけ聞くとフルオーダーという感じを受けますが?「確かに。でも僕は鞄職人というわけではないので、いくつかの決まったパターンのなかから提案するだけなんですよ。もちろんオリジナルアイテムばかりからせレクトしてもらうんですけどね。最初は用途を聞きつつ、20種ほどあるパターン(型)から鞄を選んでもらう。そこからは素材やサイズの大きさなどの微調整を相談。これは用途に応じて調節していく感じになります。内側にポケットをつけたりとか、持ち手を長くしたいとかね。用途を一番大切に考えているので、いつ使うのかを一番はっきり伝えてほしいです」注文を受けてから過程を見せ、チェックしてもらうこともある。でも基本的には受けてから完成までは一直線。「ただ、僕が気になったことはすぐに連絡して相談します。ファスナーとか、色のこととかね。2つ選択が生まれて迷ったときなど。依頼者が気づいていない使いやすさを教えてあげるんです」

オーダーメイド=ワガママ!苦痛?おもしろさ!

笑いながら活動を振り返るよしだ氏

 「作る工程は依頼後、生地の裁断→縫い合わせというシンプルな基本的なパターン。できあがりまでは2週間〜1ヶ月はみてほしいかな。革のストックなどの問題ものあるので。以外に素材探しに時間がかかったりするんです。ファスナーを探すのが一番大変だったりね(笑)」 もちろん自信のブランドラインもPARCOなどでの販売や、日曜日に恵比寿でガレージショップを展開している。こちらは用途よりはコンセプト重視のラインだ。ブランドも好評なのに、時間・手間隙かけてもよしださんがオーダーメイドにこだわる理由はなんだろう?「僕が考えるオーダーメイドは「ワガママ」。自分のワガママを聞いてくれること。自分の理想や希望を作ってもらえるんだから、それは本当に喜びですよね。デザイナーからみたオーダーメイドは「苦痛」ですけど(笑)。もちろん喜びもありますよ! さらに鞄クリエイターからみると「おもしろさ」ですね。聞くのがおもしろいし、楽しいし、僕のデザインや技術にも影響しますから」

「ありそうでなさそう。なさそうでありそう」

恵比寿で行っているガレージショップ

 『RATED UNDER18』のコンセプトは「ありそうでなさそう。なさそうでありそう」。ありそうだけどなさそうなものって一手間加えなくていけないものばかり。よしださんはそこを大切に考えて鞄を仕上げている。例えばわざと革にブラシをかけてダメージつけたり、出来上がったカバンの上に革を貼り付けちゃったりとか。このちょっとした大人の遊び心溢れるディテールが作品を向上させているのだ。使いやすさと大人の遊び心の提案を忘れない。「鞄しか見えてないんです(笑)。だらかこだわりもあるから、出来ないものは出来ないってはっきりいいます。割り気りが必要な世界だから。」

RATEDUNDER18には使い手と作り手の壁は存在しない!

作るときは真剣そのものだ

 この生真面目さ、割りきりさがこそばゆく思った。でもオーダーが絶えない理由はここなのだろう。どんどん使い勝手を提案して、ワガママを聞いてもらっちゃおう。そして、鞄に奥行きとPOPさをプラスして、より遊び心のある大人へと成長していこう。デイリーで使うものだからこそ、こだわり、優越感が味わえるオーダーメイドのアイテムが必要なのだ。

毎日取材の日々が続く私としては、各取材ごとに資料をコンパクトにまとめられる鞄があればなぁと思っていた。しかし、どんなものが欲しいかという具体的な構想はない。だから吉田さんに話を聞いているとき、「あ! この人に頼もう。この人に話を聞いてもらえばいいんだ!」となぜだか嬉しくなってしまった。しかも自分の勝手を聞いてもらってこのコストパフォーマンスは拍手ものだ。ブラボー! 吉田さんのパリッとした気持ちのいいこだわりは、きっと相談しているうちにどんどん信頼度が増すことだろう。 <ライター:山本久美>
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