世の女性達をもっと元気に生き生きできる社会を創ること

何かのスペシャリストになろう

料理家対談表情豊かで楽しそうに話す女性って魅力的。気取らず、飾らず、自分の言葉で話せる大人の女性。それってやっぱり努力して苦労して今の自分に自信が持てるから?!
シナモンの香りが広がる「Kitchen Studio Paisley」で、温かなとろ〜り甘いチャイを頂きながら香取先生がお迎えするのはお料理教室「SPOON」主宰の坂田阿希子先生。自分も周りの大切な人もお料理で幸せにしちゃう、元気いっぱいなおふたりの対談です。

香取 薫先生<以下:香取>もともと編集のお仕事をされていたんですよね?お料理には興味あったんですか?
坂田 阿希子先生<以下:坂田>料理雑誌を作りたくて、出版社に就職したんです。でもそこからすぐに料理の世界に入りました。子供の頃からお料理は好きで、母がいつもおやつを手作りしてくれていて、手伝ったりしてました。
香取:素敵!私の時代に手作りのお菓子って、憧れだったんですよ。お友達の家で、手作りの誕生日ケーキを見て、感激したり。
香取薫坂田:先生はどんな子供でした?
香取:バレンタインや両親の記念日にお菓子作ったり、普通の女の子。でも小学生から餃子も、皮から作ってたし、マニアックだったかも?!
坂田:えーーーすごい小学生(笑)
香取:図書館で料理本を借りてくるけど、当時の本って出来上がり写真が無いの。“ロールキャベツ”なんて、見たこと無い物を一生懸命考えて、イメージして作る。父に出したら、「ロールキャベツじゃないか!」って言われて、当たってる〜!みたいな感じ。インド料理ってマニアックな世界なので、こういう性格だから突き進めたのかもしれない。

修業時代は体力勝負

香取薫

香取:修業時代は何が一番辛かったですか?
坂田:朝、始発で行って夜までって毎日でしたから、とにかく体力がきつかったですね。でも、その時はお金貰って良いのかしら?ってくらい楽しかったですよ。
香取:料理の世界に携われる事が、嬉しいんですよね。私の場合インド料理なので、現場で習うかインドに行って勉強するしかなかったの。5時ぴったりに終る仕事をして、インド料理屋さんで12時まで働く。女性を厨房に入れてくれるお店がほとんど無くて、働ける事が嬉しかった。
坂田:私は独立までがすんなり行かなくて、教室だけで生活できない時期はアルバイトしながら続けてました。本当に好きで諦めなければ可能性は絶対あるし、諦めた時点で終わっちゃうから。
香取:料理って想像以上に力仕事とかあって体力勝負でしょ、気を付けている事あります?
坂田:毎朝走ってます!自分を苦しい所に持っていくのが実はスキみたいで辞められない(笑)マラソン終って自己流ヨガまでやっちゃいます!
香取:何はともあれ、まずは体力がないとやっていけないものね。

料理を作る事を身近に感じて欲しい

香取薫

香取:最近はどんなお料理が人気ですか?
坂田:手打ちパスタやピザは相変らず人気ですね。あと意外に定番和食も興味をお持ちで、三杯酢とか八方出汁って何ですか?みたいな方が多い。
香取:すごい、オールマイティですね。
坂田:最初はお懐石の先生に付いて、和食はそこから学びました。それからフレンチのお店でお料理、お菓子を勉強したんですね。あとは独学なんですけど。
香取:今は新しい食材がどんどん入るし色んな分野で勉強されてると創作意欲も湧くでしょ?
坂田:湧きますね!コレだとあれが出来るとか、こういう風に使ったらとか・・・でもジャンルがはっきりしないので、得意分野を聞かれると困っちゃうんです。
香取:じゃ、一番好きなのは?お酒・・・?(笑)
坂田:好きですけど(笑)やっぱりフレンチ・・・なのかなぁ?!
香取:料理の基本はフレンチって思いますか?
坂田:全然そんな事は無いと思いますね。お料理って理にかなっている事が沢山あってフレンチって海も山も遠くて新鮮じゃ無い食材を如何に美味しく食べるかとか凄く贅沢している貴族をどうやって唸らせるかみたいな料理法なので、お出汁ひとつにしても面倒だったり(笑)私はその面倒くさい過程が好きなんですけど。
香取:私はイライラしちゃう!食べるのはいいけど(笑)ちょっとのソースを作るのに蒸して、濾して、煮詰めて・・・みたいな。“あ〜インドで良かった〜!”ってね、ほんと尊敬しちゃう。
坂田:でも、お教室では難しいと思われている物が実は簡単に出来るのよとか、身近に感じて貰えるようなフランスの家庭料理的な物が多いんですよ。

男性も愉しめちゃう料理教室

香取薫

香取:お教室はやっぱり、女性の方が多いですか?
坂田:今年の夏に青山に引っ越して、少し層が変わってきていますね。今は男性が2名いて50歳位のおじさまと30歳代のデザイナー。皆のアイドルになって、いじられてますよ(笑)
香取:男性がいると雰囲気が変わりますよね、意外に上手だし。
坂田:こだわり、集中力は凄いし興味がある事は突き詰める。そのおじさまは、生ハムを作ってるんですよ!地方で仕込んでケアしに行って、それを熟成ごとに分けて下さるんです。
香取:仕事じゃないのね(笑)料理するのと別に、素材から作るっていうのも楽しいみたいね。
坂田:その辺はちょっと女性と違う感性かも?かっこいい鍋が欲しい・・とか、形から入る。
香取:うちにも独り暮らしで、朝からカレー作ってお弁当に持っていくような男の子がいる!
皆さんやっぱり、試食+おしゃべりも楽しみでしょ。フレンチだとワインが付き物ですか?
坂田:お教室は飲み物付でやっていますね。ワインは月一回ペースで試飲会をやっていて、教室のワインもそこで選んでるんです。
香取:ワイン好きにはたまらないですね。
坂田:それがまた、呑べいの方が多くて、皆さん恐ろしい飲みかたなんですよ(笑)夜のクラスはビール持参で、飲みながら作ってる方も居ます。
香取:それも素敵な楽しみですね!スパイス料理には、どんなのが合いますか?
坂田:私はエスニック系にロゼを合わせる事が多いですね。ロゼのバランスって中華とかスパイス物にもぴったりくるんですよ!インドはお祝いの席とか、食事でお酒を合わせたりします?
香取:人間が飲む水も足りないくらいだから、葡萄も育たないの。もともと宗教的な事もあってお酒の食文化自体があまり無いですね。神聖な席ほど飲んじゃいけない。
坂田:それはもう本当に文化的な違いですね。

まだまだ勉強する事がいっぱい!

香取薫

香取:私は“お気楽菜食主義”で普段あまりお肉を食べないから歩いていると植物系に食欲がいくの。春先なんて新芽が吹くと美味しそうで・・・(笑)。やっぱり職場の中だけじゃダメで、外に出て初めて季節を感じて「そろそろ唐辛子の使い方を変えよう」とかね。
坂田:気持ちもリセットされますよね。みんな基本は食いしん坊で、生命力にあふれてる。
香取:料理の上達だけで無く、積極的に自分で何かを感じて、物にしてっていう第一歩として教室を使って貰うのも良いですね。
坂田:それで何と言っても、“食べ物って楽しい”と感じて欲しい!これから、薬膳とかの勉強もしてみたいんです。若くて凄く元気に見えるけど、異常な冷え性とか、実は元気じゃない人いますよね?そういう人達に食べ物を通してカウンセリングとかしてレシピを作ってあげられたらって思うんです。
香取:それは待ってる人が沢山いるはず。お互いまだまだ勉強する事がいっぱいあるけどパワーを切らさないように頑張りましょうね!

坂田先生にお会いして。
私が一番感動したのは、始発電車で通勤し夜遅くまで、という修行時代を楽しかった、とおっしゃったこと。 一つのことを身につけようということは並大抵ではありません。
若い人に一番言いたいのは「勉強する姿勢」がそのまま「生きる姿勢」になるんだよということです。しっかりした裏づけのある人間は最高に美しいです!

香取薫
香取薫

インド料理研究家
有限会社食スタイルスタジオ 代表取締役
インド料理研究家
キッチンスタジオ「ペイズリー」主宰
インドのボランティアキャンプに参加し、インドの食に魅せられ、本格的に研究を始める。渡印暦14回、様々な地方を歩き主婦たちから本場の家庭料理を習う。
日本の気候や味覚に合う独自のスパイス使いには定評がありTV、雑誌等でも活躍中。
http://www.curry-spice.jp/

勝田梨恵
坂田阿希子

料理教室「SPOON」主宰
料理雑誌の出版社を経て、料理研究家・藤野嘉子氏のアシスタント、フランス料理・フランス菓子店での修行後、料理研究家に。
アイディア溢れるレシピ提案に定評があり、現在は料理雑誌・本を中心に活躍中。
カフェのメニューコーディネイト等も手掛ける。
http://acco2000.cool.ne.jp/index.htm

インドごはん
インドごはん

通常ないようなインド家庭料理レシピなどインド料理についてはもちろんのこと、インド文化などを自分の体験を元におもしろおかしくお話いただいていて、何回も読み返せる、そんな1冊です。<香取薫/著>

香取薫先生からおすすめのレシピをご紹介!
スパイシープロウン:http://www.curry-spice.jp/column/spicerecipe06.html
カリフラワーのサブジ:http://www.curry-spice.jp/column/spicerecipe05.html

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